東京都台東区で台湾人留学生の女性2人が刺殺された事件に絡み、AKB48グループが国内4劇場の警備強化に乗り出すことが10日、明らかになった。同事件の張志揚容疑者(30)が、9日に名古屋市で任意同行中に隠し持った刃物で自殺する直前、ファンだったというSKE48の劇場直近に現れていたことを受けての措置。この日、SKE48劇場では警備員を増員して公演が行われた。
殺人容疑で手配中の男が刃物を持った状態でSKE48劇場近くに現れていた事態を受け、AKB48グループが東京、大阪、名古屋、福岡の4劇場で警備強化に取り組むことが分かった。
この日、SKE48運営事務局は、前夜の出来事について「我々も報道で初めて知ったばかりです」と困惑。劇場支配人名でブログ更新し、事件の早期真相解明を望んだ。その上で、関係者は「現状を含め、警備の詳細は明かせませんが(東京などと)連携をとりながら早急に対策をとることになります」と、グループ全体で警備強化に取り組む方針を明かした。
一方で、名古屋市内のSKE48劇場が入るビルでは、この日朝から通行人が不安そうな表情で現場をのぞきこむなど、緊迫した空気に包まれた。警視庁捜査員が張容疑者に任意同行を求めたビル地下1階の広場。公演の入場券抽選に外れたファンらも、大型モニターで公演観賞することが可能で、前夜に居合わせた30歳代の男性ファンによると、張容疑者は同広場内のベンチに座ってモニター観賞をしていたという。また、よく劇場を訪れる20歳代の男性ファンは「常連なら面識があると思いますが…」と話し、張容疑者の顔には見覚えがないという。
いずれにしても、指名手配中の状況下で、張容疑者が大勢が集まるアイドルグループの公演会場周辺に姿をみせた理由は不明のままだ。
同劇場ではこの日、午後6時半から予定どおり『研究生公演』が行われた。入場時には「通常より増員した」(同劇場)という約10人の警備員が配置され、ものものしい雰囲気となった。

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