日本GP予選でポールポジションを獲得したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)、惜しくも0.009秒差で2番手に入ったジェンソン・バトン、ラストアタックのタイミングに間に合わず3番手に甘んじたルイス・ハミルトン(共にマクラーレン)が記者会見に臨んだ。

Q: セバスチャン、今季14回目のフロントロースタート、そしてここでの100%ポールも継続です。なんというラップでしょう!

セバスチャン・ベッテル: うん、なんて予選だろうね! 正直、昨日フリー走行でコースオフしてウイングを傷めちゃったから、今日はクルマの準備が理想的な状態じゃなかったんだ。午前中は少し手間取ったと思う。バランスは取り戻してきていたけど、スピードが足りなかった。プラクティスが終わってから腰を下ろして考え、幸いにも全てをまとめてクルマのあらゆる力を引き出すことができた。それは欠かせないことだった。僕とジェンソンの間にほとんど差はない。タフな予選だったけどすごく楽しかったよ。長いラップだ。素晴らしいセクター1から始まる。ここに来るのは初めてじゃないのに、毎回がチャレンジなんだ。特に予選でいい状態にしようと思うとね。セクター1でちょっとしくじったけどセクター2で挽回した。セクター3は得意だって分かっていたから総合的にはファンタスティックだよ。フロントウイングを間に合わせてくれたチームのおかげ。それからファクトリーもね。彼らがいなかったらこうしてポールポジションは取れなかったと思うから、うれしいし、誇らしいよ。今日は持っていた全ての力を引き出せたから、すごくハッピーさ。

Q: ジェンソン、2番手でモナコ以来のフロントロースタートです。チャンピオンシップコンテンダーが先頭に並びました。お見事ですね。

ジェンソン・バトン: ありがとう。週末を楽しんでいるよ。ここでのドライビングはみんな大好き。鈴鹿は素晴らしいサーキットだ。クルマがいいとここでは最高の気分が味わえる。基本的にQ3までは着実に組み立てるだけで、最後のラップはいけると思ったんだけど、1000分の9秒届かなかった。しょうがないさ。クルマの力は全部引き出せた。最後の走行はややオーバーステアだったけど、それだけプッシュしたからだと思う。チームは正々堂々戦った。レッドブルが過去2年圧勝しているサーキットでここまでやれたんだから、本当によくやったと思うよ。1番じゃないし、パーフェクトでもないけど、2番はいい位置だし、レースに期待できる。

Q: ルイス、あなたは3番手ですが、セッション中はポールも可能と思われました。しかし、最後にチェッカーに間に合いませんでしたね。それについては落胆していますか? ポールは自分だったと思いますか?

ルイス・ハミルトン: ジェンソンが言ったことの繰り返しになる。チームはよく僕たちをここまで押し上げてくれたし、こういう種類のサーキットでレッドブルと戦えたのは十分すごいことだよ。クルマは最高だった。少なくともあとコンマ数秒は伸びたはず。時間はあったんだ。最初の走行でタイムロスしたコーナーがいくつかあって、この2人と戦う自信があったんだけど、最終コーナーはちょっと危険な状況だった。マーク(ウェバー)がアタックしてきて、アウトサイドにはマイケル(シューマッハ)がいた。あれは理解できないよ。そこでラップを失ったんだ。

Q: セバスチャン、1シーズンであなたより多くポールを獲得したドライバーはナイジェル・マンセル、アイルトン・セナ、アラン・プロストだけになりました。王座まであと1ポイントですが、明日のレースにはどんなことを期待していますか?

ベッテル: 1ポイントを取るか、ノーポイントかということは考えてない。昨日はいい教訓になった。大きなミスじゃないんだけど、ほんの一瞬100%の集中力を欠いていたかもしれない。そうしたらクルマを失ったんだ。長いレースになるよ。すごくチャレンジングなコースだから、レースが楽しみだ。みんなここが大好きなんだ。雰囲気は特別。日本のファンは本当に熱狂的でクレイジーさ。朝ホテルを出る時も人がいっぱいいて絶叫するんだ。そういう中にいられるのはいい気分だよ。ジェンソンが言ったようにレースは長い。いろんなことが起きるだろうね。DRSによってグリッドの誰にもチャンスがあるから、精一杯頑張らないと。でもすごく前向きだよ。昨日までの準備でいいレースカーに仕上がっていると思うし、きっと大丈夫。楽しみにしているのはポイントじゃなくレースだからね。

Q: セバスチャン、ファンタスティックです。ここまでの週末に対する満足度は?

ベッテル: すごく高いよ。素晴らしい予選だったのは間違いないし、この2人が昨日の朝からすごく速かったから特にね。昨日はクルマのセットアップにちょっと苦しんでいたんだ。1回目のフリー走行でミスしてしまったのも痛かった。あれでフロントウイングを失ってしまったけど、チームが取り寄せてくれて、ギリギリ予選に間に合ったんだ。こうして感謝の気持ちを示すのがベストだね。みんないい仕事をしてくれたし、チームがいなかったらこの結果は得られなかった。クルマに乗り込んで新品のタイヤを履き、全ての準備は整ったと考えるんだ。Q3が始まればあとは自分とクルマ、そしてコースの戦い。正直言ってすごく楽しかった。Q3の最初の走行後にいけるって思ったんだ。ルイスが出したタイムはすごく手強かったけど、僕は30秒5あたりまでいけると分かっていたからそのタイムが出せれば大丈夫だと思った。ラップのスタートはベストじゃなく、セクター1で少し攻めすぎてタイムを失ってしまった。でも、セクター2で取り戻せる確信はあった。行動で示さなきゃダメだけどね。ラインを越えたら本当に僅差だった。周囲のスクリーンでルイスやマークがラインを越えるのが見えた。それからラジオが入って、1000分の9秒差で勝ったって知らされた。すごくハッピーだよ。今日はとっても楽しめたから明日も期待している。

Q: あなたのコメントから察するに、チームはウイングをイギリスに送り返したのですか?

ベッテル: いや、昨日の午前中に使っていたノーズはもう使えない状態だったんだ。クラッシュでね。ターン8の出口でコースオフしてしまって、そのままバリアに直進してしまった。あれは参ったよ。ちょうどギリギリで新しいフロントウイングが用意できたんだ。楽じゃなかったけどラッキーだった。

Q: 現在のタイヤだとマシンはこのサーキットで非常に躍動的だというお話をされました。それによって不安定になったり、コントロールが難しくなったりするのですか?

ベッテル: 去年とは明らかな違いがある。みんなそう感じているんじゃないかな。ラップタイムだけを見れば全体的に速くなっているけど、その大部分はストレートでDRSを使うことによって伸びているんだ。予選では特に効果が大きいよ。コーナリングでは去年より遅くなっていると思う。理由の1つはクルマのため、2つ目はタイヤのためだろうね。でもレースはそう単純な話じゃないから面白くなるはず。去年は1ストップレースで、みんながピットインを終えたらあとはチェッカーまで走り切るだけだった。でも今年はもっとエンターテイニングになる。どの戦略が100%正しいかは分かっていないと思う。確実にピットストップは1回より多くなるけどね。

Q: ジェンソン、チームの競争力には勇気づけられますね。1,000分の9秒差です。しかしポールではなくてやや落胆されているのでは?

バトン: うん、ここまで近いとガッカリせずにはいられないよね。週末は順調だよ。いいパッケージで臨めたと思うし、それをさらに磨くことができた。クルマにいい感触を持てるというのはうれしいよ。セバスチャンが言うように、ここではかなり躍動的なんだ。特にQ3で限界まで攻めているとね。いいラップだったと思う。少しオーバーステアが強すぎたかもしれないけど、クルマの力は全て出せたと思うから、0.009秒足りなかったのは残念。でもフロントロースタートならそんなに悪くない。明日はいいレースができると思う。ターン1まで結構長いから、僕らのKERSとスタートの成功を祈りたいね。

Q: 明日にずいぶん期待されているようですが、タイヤの状況はいかがですか? タイヤ温存策も多く見られましたが。

バトン: 明日がどうなるのか、本当のところはよく分からない。昨日はロングランをしながら、みんなそれぞれ異なる量の燃料を積んでいた。そうだったことを願うって意味だけど、タイヤはそれほど持たないと思う。明日は違うといいよね。

Q: ルイス、最後の1周を逃してしまったのは悔しいですか? チームは非常に調子が良さそうでした。

ハミルトン: うん、まあ、結果は変えられないけど。僕は3番手だけど少なくとも2列目なんだからいいんじゃないの。

Q: 昨日のロングランはいかがでした? それには自信を感じていらっしゃいますか?

ハミルトン: それほどじゃない。いつもと同じだけど、クルマがコンペティティブなのはいいことだよ。ここで最初のポールポジションが取れなかったのは残念だけど、僕は最後の方で興味深い状況に置かれていたから。

Q: デグラデーションはどうですか? 抑えることは可能になったのでしょうか?

ハミルトン: ああ、デグラデーションね・・・高速サーキットだし、セクター1はタイヤにかなり厳しい。でもそれはみんな同じだし、タイヤを長持ちさせられるかどうかは面白くなりそうだよ。過去見られたのと似たような戦略になると思う。

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