3月11日に発生した東日本大震災で被災した子供たちを勇気づけ、励まそうとF1界のドンが動いた。

2011年F1シーズン開幕直前に日本を襲った巨大地震と大津波は各地に大きな爪痕を残し、死者は1万5,000人を超え、いまだ4,000人以上が行方不明となっている(2011年9月16日警察庁発表)。また、住み慣れた家や街を離れ、全国各地で避難生活を送る人々は約9万人に上る。

今季の開幕戦オーストラリアGPでは決勝レース前に1分間の黙祷が捧げられ、各チームのマシンには日本に向けた励ましのメッセージが記された。

『iTunes』で発売中の”You Are Connected”というアプリケーションをプロデュースし、立ち上げ資金も提供した日本人ドライバーの小林可夢偉(ザウバー)をはじめ、キャリアを通して日本とゆかりが深いジェンソン・バトン(マクラーレン)など、多くのドライバーやチーム関係者が支援の手を差し伸べている。

F1の最高権威として知られるバーニー・エクレストンもその一人。10月9日(日)に三重県鈴鹿サーキットで開催されるシーズン第15戦日本GPに先立ち、『NPO法人モータースポーツ子ども支援協会』を通じて被災した子供たちにパドック招待券をプレゼントしたのだ。

同協会は”モータースポーツの社会貢献活動”をテーマに掲げ、モータースポーツを愛する子供たちを対象に、国内外のモータースポーツ関係者との連携によるモータースポーツの底辺拡大と継承、イベント開催・子ども国際文化交流会・児童養護施設への寄付活動・エンジニアを夢みる青少年への技術支援活動などの事業を行い、社会に寄与することを目的にNPO活動に従事している団体。2009年の日本GP前には、企業や鈴鹿F1日本GP地域活性化協議会の協力を得てチャリティゴルフとオークションディナーパーティーのイベントを開催した。また、2010年からは日韓F1観光交流推進を目的に、F1韓国組織委員会、韓国観光公社、観光庁のF1PR活動にも携わっている。

エクレストンから招待券を託された同協会は被災した各県の支援センターの協力を得て、三重県および愛知県で避難生活を送る650世帯に宛てて募集案内を送付。小学4年生から中学3年生を対象に先着20名(申し込み多数の場合は抽選)がパドックパスを受け取り、F1の世界を体験する。

招待された子供たちは予選が行われる10月8日(土)にパドックを訪れ、各チームをまわってドライバーや関係者と触れ合う予定とのこと。

日本行きを楽しみにしているというレッドブルのセバスチャン・ベッテルが「笑顔や喜びを皆に与えられることを願う」と話すように、鈴鹿を舞台に繰り広げられるF1レースが少しでも多くの人々の励みになることをすべてのF1関係者が願っている。

【今回のパドック招待や、NPO法人モータースポーツ子ども支援協会の活動など、詳しい情報は公式サイトをご覧ください】

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