ご当局が「中国初」と銘打ってスタートさせた「指数」が、導入からわずか4日目に撤回される騒ぎが起きた。上海市気象局が14日に公表し始めた「鼻腔(びこう)内洗浄指数」だ。その日の大気汚染の状況から、同局が住民に鼻の穴の洗浄を促す目安を4段階で示した。

不動産バブル崩壊も恐れぬ建設ラッシュが続き、高級車があふれて渋滞がますます深刻化する上海。今年5月には国内で過去最悪の大気汚染を観測した。呼吸器系疾患の患者数も年平均10%増えているという。

粘膜と肺の機能が低下するとして、同局は最も深刻な「4級」の日で、1日に4回から6回は鼻腔を洗うよう住民に呼びかけた。

ところが、同局の住民向け資料に鼻腔洗浄スプレーの商品名が堂々と紹介されていたため、地元メディアに「特定企業の片棒を担いだ」とたたかれた。「お上から毎日、鼻の穴の洗浄まで命じられるのか」との声もあって、指数公表は17日にあっさり中止された。

官民癒着も疑われた指数だが、当局が世論に素直に耳を傾けたとすれば一歩前進だと話した記者を、上海人弁護士は鼻で笑った。「世間に大気汚染のひどさを宣伝することになってしまう指数を嫌った指導層が、理屈をつけて気象局に公表を撤回させたに違いない」。うーん、言われて納得…。

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