高速道路の「土日・祝日の上限1000円」の割引制度が終わったこともあって、最近は列車で長距離を安く旅行できる「青春18きっぷ」の人気が再燃しているそうだ。のんびり普通列車で行く旅もまた格別。青春18きっぷをどう使ったら、楽しめるかを紹介しよう。

青春18きっぷは、1日あたり2300円でJR各社の普通列車が乗り放題で使える切符だ。1枚1万1500円で5回(人)分がワンセットで販売され、JRの主要な駅や主な旅行会社などで買える。

春、夏、冬の年3回発売される。今夏分は8月31日まで切符が売られ、9月10日まで利用できる。冬の発売期間は12月1日~12月31日で、12月10日から来年1月10日まで使える予定だ。名は「青春18きっぷ」だが、年齢制限はない。中高年もどんどん利用できる。

買った切符を1人ですべて使い切る必要はない。1枚の券で最大5人が同時に利用できるのでグループ旅行にもいい。余りそうで不安なら、金券ショップに行けば1~4回分を使用した券を買うこともできる。

■乗り降り自由…東京―小倉も2300円

雑誌「おとなの青春18きっぷの旅」を発行している学研パブリッシングの水谷隆介さんは、「料金の安さと、何度も途中下車ができ、自由に旅行プランを組めるのが魅力」と語る。

このきっぷの料金は実際、どのぐらい安いのか。東京駅を午前4時42分に出れば、翌午前0時3分に九州の小倉駅に着くが、正規料金は1万2850円。それが2300円で済む。ここまで長く乗らなくても、往復で片道71キロ、片道や周遊で141キロを超えれば元が取れる。

前述の東京―小倉間は見所も多いので、途中で宿泊もしながら、のんびり旅するのもいい。

宿泊先がJRホテルグループの加盟ホテルなら、青春18きっぷの利用日にチェックインする場合、割引価格で利用できる特典もある。

■追加料金でSL乗れる

何度でも乗り降りできるので、旅の自由度から見ても使い勝手がよい。旅のガイドブックを片手に気が向いた駅で降りて、城や寺社などの名所旧跡を訪ねたり、地元のグルメを堪能したり、温泉に入ったりした後、旅を続けることも可能だ。

また、水谷さんは「青春18きっぷに数百円の料金を追加すれば、人気のSLや季節列車・観光列車にも乗れるので、この夏の思い出作りにぴったり」と薦める。

■利用時期、節電ダイヤに注意…大震災で運休路線も

便利な青春18きっぷだが、夏発売の切符は夏しか使えないといった制約もある。また、ローカル線では1日の運行本数が、かなり少ない路線もある。今年は東日本大震災で運休している路線や節電ダイヤで間引き運転を行っている路線もあるので、時刻表などで事前にしっかり確認したい。

乗り継ぎなどは時刻表以外にパソコンサイトでも確認できる。列車の時刻に関する検索サイトを運営しているジョルダン(http://www.jorudan.co.jp/)のHP(無料)には、青春18きっぷで乗れる普通列車が前提の時刻表検索コーナーもある。同社は携帯・スマートフォンでも情報提供(有料)している。

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