全日本空輸は小型機事業を展開する完全子会社のエアーニッポン(ANK)を来年4月に吸収合併する方針を固めた。両社の管理部門や航空機の整備、運航を一本化。経営を効率化し、需要の見込める国際線を強化する。全日空の伊東信一郎社長が朝日新聞のインタビューで明らかにした。

伊東氏は合併について「(グループの)生産資源がより有効に活用できる。機材や、小型機に乗務するパイロットを(全日空と)一緒にすることでトータルの生産性があがる」と述べた。同社はこれまでANKと事業を再編する考えを示していたが、合併でANKは消滅する。全日空社員は現在の1万3千人からANK社員数(2300人)を加えた数だけ増えるが、すでに子会社化しているため、連結業績への影響はないとみられる。

両社は2002年から同一ブランドの運航を始め、企画や広報、営業部門を集約してきた。来年4月から人事、経理、総務などの管理部門を統合し客室乗務員、パイロット、運航管理、整備部門の重複業務を解消する。合併で約200人分の業務が浮くが、伊東氏は「人員整理は考えていない」と話し、人員を国際線の強化などに充てる。労使協議を進め、従業員の給与水準も一本化をめざす。

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