英国のロンドンで8日夜から9日未明にかけ若者らの暴動が拡大し、商店の略奪や警察車両の放火が相次いだ。

BBC放送は9日、暴動に伴い、ロンドン北部エンフィールドのソニー系列の流通センターで大規模な火災が発生したと報じた。暴動は中部バーミンガムやリバプールにも飛び火している。キャメロン首相は9日に政府の緊急対策会議を開くことを決め、イタリアでの休暇を切り上げてロンドンに向かった。

暴動は、ロンドンのトッテナム地区で6日、黒人男性が警官に射殺されたことに抗議する群衆デモが暴徒化したことに端を発し、主に低所得層が多く住む地区に広がっている。3日連続となるロンドンでは8日、五輪の主会場に近いハックニー地区のスポーツ店や酒屋が略奪され、南郊のクロイドンやクラッパムでも、百貨店が略奪されたりビルが放火されたりした。ロンドン名物の2階建てバスを含む多数の車両に火が付けられた。

BBC放送によると、ロンドンでは3日間で少なくとも334人が逮捕された。警官約35人が負傷した。バーミンガムでは警察署が放火され、約100人が逮捕された。中部マンチェスターや南西部ブリストルでも騒ぎが起きている。ロイター通信は「過去数十年で最悪の混乱」と報じた。

若者らは簡易ブログ「ツイッター」などで連絡を取り合い、略奪の「標的」を定めているという。

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