“ドラクエ”の愛称で人気のゲームソフト「ドラゴンクエスト」シリーズの魅力を膨大な資料で見せる展覧会「誕生25周年記念~ドラゴンクエスト展~勇者の数だけ冒険がある~」が10月8日に東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開幕することが2日、分かった。1980年代に社会現象を巻き起こし、今もなお親しまれる国民的ゲームソフトが、ゲーム史上初の展覧会で丸裸にされる。

日本のゲームファンを熱狂させ続ける伝説的ゲームが、まさに“美術品的”価値を得て、ギャラリーに進出する。

主催者サイドによると、特定のゲームをテーマにした本格的な展覧会が開かれるのは、日本のゲーム史上初めて。展覧会はドラクエの歴史を振り返るとともに、ゲームが創り出した世界観や手法を紹介、その社会的意義などを伝える。

「ドラゴンクエスト」は日本初の本格的ロール・プレーイング・ゲーム(RPG)で、1986年5月にファミリーコンピュータ用ソフトとして誕生。発売初日(88年2月10日)に1万人の行列ができる伝説を残した3作目「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」で爆発的な人気となり、対応ゲーム機の変遷とともに9作まで発売された。

スピンオフや移植作、リメーク作、北米・欧州版もあり、世界セールスを含めると累計出荷本数5800万本を誇る。

展示内容について、現時点で詳細は明かされていないが、資料の中にはファン垂涎の“お宝”も。ゲームのルール解説や画面遷移図、“生みの親”のゲームデザイナー、堀井雄二氏直筆の制作仕様書、「ドラゴンボール」シリーズで知られる漫画家・鳥山明氏によるキャラクター原画がズラリ。さらに、ファンならずとも知られた“劇中歌”「序曲」などのゲーム音楽を手掛けた作曲家、すぎやまこういち氏の楽譜などが展示されるという。

また、ゲーム内で“仲間”の入れ替えを行う「ルイーダの酒場」をイメージした飲食店「LUIDA’S BAR」も期間限定でオープン。来場者が職業を選択して「冒険の書」を手に巡るアドベンチャーコーナーもあり、来場者はギャラリーのなかでも“主人公”になれる。

貴重な資料からドラクエの歴史を学び、ゲームの中ではない現実世界でドラクエの世界観を体験できる、ファン垂涎の機会となりそうだ。

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