新華社電によると、中国新疆ウイグル自治区カシュガル市の繁華街で30日深夜と31日夕、通行人らが刃物で襲われる事件が相次いで発生し、警察官を含め計10人が死亡、38人が負傷した。民族の対立を背景にした連続襲撃事件の可能性もあり、公安当局は事件の関連性や背景を調べるとともに、治安態勢を強化した。
新疆では2008年からテロ事件や少数民族ウイグル族と漢族の対立が相次いでおり、8月1日の建軍84周年を前に起きた今回の事件に、胡錦濤指導部は衝撃を受けているとみられる。
新華社電によると、30日深夜の事件では、2人組がトラックの運転手を刃物で殺害し、奪ったトラックを暴走させて通行人をはねた上、刃物を振り回して、運転手を含め7人が死亡、28人が負傷した。2人組のうち1人は拘束されたが、もう1人は死亡した。1時間ほど前には別の場所でミニバンが爆発する事件も起きた。
また、31日夕には歩行者天国で、警察官を含め3人が刃物で襲われて死亡、10人が負傷した。警察は容疑者4人を射殺し、4人を拘束した。
同自治区ホータンでは7月18日、公安局派出所が襲撃され、人質ら4人が死亡、ウイグル族らの容疑者14人が警察に射殺される事件が起きた。中国当局は「組織的な暴力テロ事件」と主張し、在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」は「抗議活動に参加していたウイグル族少なくとも20人が警察と衝突して死亡したものだ」と反論。香港紙はウイグル族女性の伝統衣装着用を禁じる地元政府の政策への不満が引き金だったと報じた。

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