11日(木)に行われているヘレステスト2日目は午前のセッションを終了し、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)が1分20秒504をたたき出してトップに立っている。

2番手タイムをたたき出しているのはマクラーレン・メルセデスMP4-25のドライブが3日目となったジェンソン・バトンで、長らく1分21秒528を刻んでいたものの午後1時直前に1分20秒618をマークした。

トロ・ロッソは新車をデビューさせた先週のバレンシアテストでは用いていなかった新パーツを投入。さらにこの日のコンディションがドライとなったことを利用し、ブリヂストンのハードおよびミディアムコンパウンドの比較を行っている。ちなみに、バレンシアテストではソフトおよびスーパーソフトコンパウンドを試していた。

テスト初日となった10日(水)は雨が常に落ちる状況だったが、2日目は太陽に恵まれている。しかし、昨日に降った雨の影響で路面が乾くまでに、セッション開始から1時間以上を要した。

メルセデスGPは前日のニコ・ロズベルグに替わってミハエル・シューマッハがW01をドライブ。同じく、ルノーもヴィタリー・ペトロフからロバート・クビサがマシンを引き継いだ。この日のセッションがドライコンディションになることが分かったため、チームはペトロフではなくクビサを起用することにしたのだ。

それ以外のチームはテスト初日と同じドライバーを起用した。ウィリアムズはニコ・ヒュルケンベルグ、フェラーリはフェルナンド・アロンソ、フォース・インディアはビタントニオ・リウッツィ、レッドブルはマーク・ウェバー、ヴァージン・レーシングはティモ・グロック、そしてザウバーは小林可夢偉だ。

この日1回目の赤旗中断となったのはセッション開始から22分が経過したときのこと。ヒュルケンベルグが駆るFW32はハイドロリック系の漏れが発生し、それによってコスワースエンジンがシャットダウン。ヒュルケンベルグはこの日の4周目にコース上でのストップを余儀なくされた。チームによれば、午前中のプログラムは「空力および重量配分のテストと、クーリングラン」だったようだが、マシン修復には3時間ほどを要した。

セッション中盤になるとヒュルケンベルグはコースに戻り、すぐにタイムアップ。1分21秒565をたたき出して午前中の3番手に浮上した。

2回目の赤旗が提示されたのは午前11時10分。グロックが駆るVR-01のフロントウイングが脱落し、前輪で踏んでしまったのだ。チームはまだスペアのフロントウイングを持っておらず、コンテナの第2便が到着するまではテストスケジュールを中断せざるを得ない状況だ。

「午前中にフロントウイングのマウント部分にトラブルが発生し、それによって走行序盤にフロントウイング脱落が発生した」と語るのはヴァージン・レーシングのテクニカルディレクターを務めるニック・ワース。

「その脱落についてはすでに理解できている。残念ながらいくつかのスペアパーツが足りず、それらが今晩到着すると期待している。よって、本日はこれ以上の走行はできない」

「ここまでに経験したのはわずかな走行チャンスだったものの、励まされる結果を得ることができた。重要な空力データをいくらか収拾でき、それらは予想していたものだったのだ。明日の午前中にプログラムを継続できることを楽しみにしている」

今回のテストが休日である13日(土)まで行われる理由の1つに、スペインの英雄であるアロンソがドライブするために大勢の観客を集めることができるというものがある。しかし皮肉にもフェラーリは、アロンソの起用を10日と11日に限定しており、12日と13日はフェリペ・マッサがドライブする予定となっている。

この日のアロンソはロングランやピットストップ練習に集中し、燃料を多く積んでタイヤに負荷を与えるというレースを意識したシミュレーションを実施した。彼のロングランタイムを見てみると、8周を走りきったところで2秒のドロップオフがあり、これはタイヤのグリップレベルが下がったことが原因と考えられる。この日のアロンソはレース距離の3分の2にあたる212kmを走破し、1分21秒928という5番手タイムを記録している。

レッドブルのウェバーはテスト初日、オイル漏れによって半日を無駄にしてしまった。しかし2日目は60周を走り、8番手タイムとなる1分23秒164を刻んでいる。

「まだ早いけど、このマシンについてかなり自信を持てるようになった。この時期だと僕らがどの位置につけているかはわからない。もちろん、僕らはライバルたちと戦うためにここにいるんだし、それこそバーレーンで僕たちがやることさ。だけど今のところは、どういう状況になるかということを知るのはとても難しい。マシンについては満足しているし、今月はさまざまなことを学べるだろう。今月末にラップタイム推移を見守るための作業を行っているんだ」とウェバーは語っている。

可夢偉の午前中のベストタイムは1分23秒190で、9番手。「幅が狭いフロントタイヤと巨大化した燃料タンクにより、個人的にもさまざまなことを学ばなければいけません。だから、できるだけ多くマイレージを稼げればいいですよね」とコメントしている。

この日の気温は高く、14.8℃を指していたが、路面温度は25.6℃まで上昇している。

【ヘレス – 2010/02/11(午前)】

1. セバスチャン・ブエミ – トロ・ロッソ・フェラーリSTR5 – 1:20.026 – 52周
2. ジェンソン・バトン – マクラーレン・メルセデスMP4-25 – 1:20.618 – 29周
3. ニコ・ヒュルケンベルグ – ウィリアムズ・コスワースFW32 – 1:21.565 – 18周
4. ミハエル・シューマッハ – メルセデスGP W01 – 1:21.907 – 60周
5. フェルナンド・アロンソ – フェラーリF10 – 1:21.928 – 79周
6. ロバート・クビサ – ルノーR30 – 1:22.129 – 43周
7. ビタントニオ・リウッツィ – フォース・インディア・メルセデスVJM03 – 1:23.004 – 33周
8. マーク・ウェバー – レッドブル・ルノーRB6 – 1:23.164 – 60周
9. 小林可夢偉 – BMWザウバーC29 – 1:23.190 – 39周
10. ティモ・グロック – ヴァージン・コスワースVR-01 – 1:29.964 – 11周

2日目午前中に最速タイムを刻んだブエミ
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