11日(木)の作業中、わずか11周を走ったところでフロントウイングが脱落し、散々な出始めとなったヴァージン・レーシングだったが、最終日となった土曜日の午後だけで63周を走り込んだルーカス・ディ・グラッシはポジティブな感触を得ているようだ。

先週のVR-01正式披露に続いて、今回のプレシーズンテストからライバルチームに合流したヴァージン。しかしながら、彼らのF1活動は順調なスタートとはいかず、初日は5周をするにとどまった。そして2日目はフロントウイングの脱落というトラブルに直面、プログラムの継続にはイギリスからスペアパーツの到着を待たなければならなかった。

金曜日は激しい断続的な雨によってヴァージンの希望がさらに打ち砕かれる。この日は一日を通してウエットコンディションが続いた。そんな状況でも、最終日のドライブを担当したディ・グラッシは63周を走って1分22秒912の9番手タイムを記録している。

「問題ないよ。僕たちが一番軽かったとは思っていないけど、一番重かったわけでもない」と語るディ・グラッシ。

「過去2年のうち、僕がF1マシンをドライブできたのは2日半だから、自分のドライビングを改善し、マシンに慣れる必要があった。慣れているマシンじゃないしね。マシンにとってもそれは同じさ。あらゆる領域に改良の余地がたくさんある。でも、今はベースラインに問題がないって分かったし、これからはパフォーマンスを改善するための作業に取り組める」

「一番大事なのは、マシンに慢性的な問題がないこと。参照するものがない状態でスタートしたから、本当にゼロからのスタートだったんだ。だから、マシンを乗りこなせるように正しい方向性を見いだそうとした。今日の大事なポイントはいくつか信頼性のテストができたことだね。次のヘレステストではパフォーマンスやセットアップについて考え始めることができると思う」

ディ・グラッシはコース上でのマシンの挙動や、チームがモータースポーツ最高峰の生活に素早く対応していることに満足な様子でこう話している。

「他の皆がこの仕事を20年とかそれ以上やっていて、今年すでに6日以上のテストを完了していること、それから僕たちにとっては8カ月前に造られたマシンの初テストだったってことを考えれば、バーレーンに向かうまでに改善するところはたくさんあると思う」

「今日のマシンの感触やエンジニアからのフィードバックには本当に満足している。ここは新しいチーム。F1に慣れている人もいれば、そうじゃない人もいる。チームが一体化し始めているし、すべての流れがよくなり始めていると思うよ。だから、新車の初走行にはとてもハッピーだ。これまでのところコスワースエンジンもいい感じだしね。ウィリアムズが走ったのと同じ距離を走り込めたわけじゃないけど、今のところ問題はない」

「この後、2、3日は今日の作業で得たすべてのデータをじっくり分析する時間があるし、マシンのパフォーマンスを向上させられるように、僕と僕のエンジニアの感触を考慮していきたい」

来週に予定されているヘレステストでは最初の2日間、ティモ・グロックがVR-01のドライブを担当し、ディ・グラッシに引き継がれることになっている。

早々のトラブルにもかかわらず、最終日の周回数に励まされたとディ・グラッシ
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