使用しているテレビメーカーの選択画面

2月27日より順次発売

標準価格:オープンプライス

 ソニーが8日に発表したBDレコーダは、既にお伝えしたように、「スカパー! HD 録画」対応機器の拡充や録画モードに10倍モードを備えた点などが特徴となるが、ここでは、リモコン機能の強化について詳細をお届けしたい。

BDZ-RX105 BDZ-RX55
BDZ-RX35 BDZ-RS15


■ HDMI CECにとらわれないBDレコーダ選択に向けて

 現在、販売店の売場では、薄型テレビやBDレコーダの売り上げに関して、HDMI CECによるリンク機能の高い認知度が大きな作用を及ぼしている。ソニーの「ブラビアリンク」、パナソニックの「ビエラリンク」などで、同じメーカーのテレビとレコーダをHDMI接続する事で、テレビのリモコンからレコーダの様々な操作が行なえ、動作が連動する事などを販売員が訴求する場面が多い。

 例えば液晶テレビのBRAVIAを買った客に向かって、「貯まったポイントを使ってBDレコーダはいかがですか? ソニーのBDレコーダならばテレビのリモコンで操作できて便利ですよ」と提案するという形だ。HDMI CEC機能は実際にユーザーが便利に活用できる一方で、テレビの購入者に、同じメーカーのレコーダをセットで提案しやすいという、販売戦略的な側面も持っている。

 しかし、HDMI CEC機能が浸透するにつれ、BDレコーダ自体の画質や機能差などを吟味し、機種を選ぶ機会が阻害される事になる。レコーダがテレビの“おまけ”となってしまうという事だ。

 そこでソニーは、レコーダ付属のリモコンにおける、他社製テレビ操作機能を強化。レコーダのリモコンで多くのテレビを快適に操作できるようにする事で、売り場で他社のテレビを購入した人や、既に他社製テレビを持っている人に対しても、訴求できるようにしている。

おまかせリモコン

 追加機能的には非常にシンプルだ。従来のBDレコーダ付属リモコンでも、リモコンコードを設定すれば、他社製テレビを操作できたが、リモコン中段に備えた、シーソータイプのチャンネル、およびボリューム変更ボタンと、電源ON/OFF程度しか機能しなかった。

 新BDレコーダで採用された「おまかせリモコン」では、それに加えてテンキーによるダイレクト選局や、データ放送表示、EPG表示、ホーム、カーソル(上下左右)、決定、ミュートボタンボタンも機能するようになっている。

 これにより、電源のON/OFFだけでなく、番組表から番組を選んだり、テンキーでダイレクトに選局したり、ホームメニューを移動しながら各種設定を行なうなど、他社製テレビをよりダイレクトに、そして複雑な操作までできるようになっている。

以前から利用できたボタン
電源、入力切替、音量(シーソーボタン)、チャンネル(シーソーボタン)
↓↓
新たに利用できるボタン
テンキー、データ放送表示、EPG表示、ホーム、
カーソル(上下左右)、決定、戻る、ミュート、カラーキー

 ただし、利用できる機能にはメーカーごとに違いがある。一部機種で動作確認が行なわれているのは、パナソニック、シャープ、東芝、日立、三菱、パイオニア、アイワ、ビクター、三洋、NEC、富士通ゼネラル、フナイ、サムスン、ソニーの14メーカー。その中で、テンキーと番組表表示、カーソル移動などはパナソニック、シャープ、東芝、日立、三菱、パイオニア、ソニーのテレビのみ対応となる。また、対応メーカーのテレビによっては、一部、もしくは全ての機能が操作できない場合があるという。

リモコンにSTBボタンを用意。選択すると赤く光る。ボタンの下にわかりやすいように「スカパー! HD」と書かれている

 また、HDMI接続している場合は、テレビとレコーダのメーカーが異なっていても、HDMI CECの基本的な連携機能は利用できる。具体的にはテレビとの電源ON/OFF連動と入力切り替えで、このベーシックなHDMI CECと「おまかせリモコン」を組み合わせる事で利便性を向上させている。なお、他社製テレビの番組表からのBDレコーダへの録画予約はできない。

 テレビやBDレコーダ、アンプなどの操作切り替えは、リモコンのボタン2列目の「操作切替」から選択する。今回のレコーダには新たに「STB」が設けられ、標準でスカパー! HDチューナ(DST-HD1/SP-HR200H)のリモコンコードが割り当てられている。


■ リモコンコード設定に説明書いらず

 おまかせリモコンで他社のテレビを操作する場合は、これまでのリモコンと同様に、メーカーごとのリモコンコードをリモコン側に設定する必要がある。従来はこのコードは説明書に記載されており、それをチェックしながら設定するという作業が必要だった。この場合、説明書を読まない人には機能が伝わらず、説明書を紛失している可能性もある。

 そこで、新モデルではリモコンコードをテレビ画面に表示する機能を用意。さらに、初回起動時の「かんたん初期設定」の中に、、リモコンコードの変更を織り込むようにした。このため、購入者が自然と同機能が理解できるほか、後から説明書を広げてリモコンコードを入力するわずらわしさも低減している。

かんたん初期設定の一場面。レコーダのリモコンでテレビが操作できる事が説明されている 標準ではソニーのテレビになっているが、「メーカーを登録する」を選ぶと、他社の名前が表示される 東芝を選択した画面。メーカー番号「922」が表示されるので、それをリモコンに入力するという流れ

 かんたん初期設定から、使っているテレビのメーカー名を選ぶと、「リモコンの『TV』ボタンを押しながら『画面表示ボタン』を押して『TV』ボタンが点滅している間に3桁のメーカー番号を入力せよ」という指示が表示される。例えば東芝を選んだ場合はメーカー番号「922」が表示されるので、それをリモコンに入力すると、登録が完了する。

 最低限の操作にはなるが、こうした他社製テレビの操作機能は、従来のレコーダにも搭載されていた。しかし、説明書を読む必要があり、機能そのものを知らない人や、知っていても面倒で設定していなかった人も多いだろう。こうした機能を初期設定の中に織り込むことで、ハードルを下げ、操作性向上の恩恵を多くの人にもたらす試みと言える。また、HDMI CECにとらわれない、BDレコーダ単体の性能に目を向ける1つのキッカケにもなりそうだ。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201002/10-0208/
□BDレコーダの製品情報ページ
http://www.sony.jp/bd/
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