1日(月)に行われたバレンシアテスト初日は、フェラーリF10で102周を走破したフェリペ・マッサがトップタイムを記録した。マッサはリカルド・トルモ・サーキットで1分12秒574という最速タイムをたたき出している。

「マシンの第一印象はとてもポジティブだった。ドライブしやすかったし、去年のマシンよりもグリップがあったんだ。メカニックたちにとっても作業しやすかったしね。満足できる1日になったけど、やるべき仕事はまだたくさんある。僕たちのライバルもとても強力だからね」と語るマッサは、こう続けた。

「だけど、テスト初日としては満足している。1日を通じてまったくメカニカルトラブルに悩まされなかったし、マシンは1周目からグリップがあっていいバランスだった。だから、僕たちはセットアップとマシン開発作業を続けて行うことができたんだ。時間が経過するにつれてコースコンディションが良くなっていったために、僕たちはタイムを改善することもできていたね」

2番手につけたのはペドロ・デ・ラ・ロサ。ザウバー(BMWザウバー)のマシンを駆り、1分12秒784というタイムを刻んでいる。

3番手にはF1復帰に向けて意気込むミハエル・シューマッハが入り、メルセデスGPの新車MGP W01を駆ってチームメイトのニコ・ロズベルグよりも約0.5秒速いタイムをたたき出して見せた。この日は、ロズベルグが1日のうちの3分の2ほどをコックピットで過ごしていた。

「まるで1991年のときみたいだよ。初めてF1に来た時、1周目にショックを受け、2周目以降はすごく興奮したのさ。今日もまったく一緒だった。まるでオモチャを与えられた子供のように楽しむことができたんだ」と話すシューマッハ。

「僕らはとてもいい仕事をしていると思う。スタッフたちは最高の働きをしてくれて、今日はいくつか操作系のチェックとマシンの信頼性構築のために作業した。僕たちは80周以上走れたから、初日としては最高さ」ともコメントした。

4番手だったのはロズベルグで、ベストタイムは1分13秒543だ。

「僕らにとっていいテスト初日になり、僕自身が抱いたマシンの第一印象はとてもポジティブだよ。はじめてこのマシンに乗ってプレシーズンテストのプログラムを開始した時の気分は最高だった。マシンの着座位置が低すぎてコースがあまり見えなかったから、この点は明日に向けて改善できるだろう。でも、全体的にはいい感じだった」

「競争力についてこの段階で話すのは早すぎるけど、新しいシルバーアローをガレージから引っ張り出せたことはとても特別なことさ。さらなる成果を求めて1日テストする明日が楽しみだよ」

今回のテストで唯一テストドライバーを起用したマクラーレンは、ゲイリー・パフェットがシェイクダウンを担当。5番手タイムとなる1分13秒846を新車MP4-25で記録している。

6番手のルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)は、この日唯一の赤旗原因となった。午後にスロットルトラブルを抱えたため、コース上でストップしてしまったのだ。

バリチェロは新チームでの初走行について「まるで登校初日みたいな感じだ」とコメントしている。

7番手タイムを記録したのは、この日のテストで最も早くコースインしたセバスチャン・ブエミ。チームは前日遅くまで作業を行っていた。しかし、新車STR5にはギア選択機構にトラブルが発生したため、ブエミは1日の大部分をガレージで過ごした。

「若いチームはミスを犯すものだから、そういったミスは予想していた。そのため、われわれは早めにサーキットに来たのさ」と語るトロ・ロッソのテクニカルディレクター、ジョルジオ・アスカネッリ。また「可能な限り早くマシンをデビューさせようと努力した。そうすれば問題が発生してもそれに対応できるだろうからだ」とも説明している。

わずか18周の走行にとどまったブエミは、1分14秒762というタイムを刻んだ。

「マシンのフィーリングについて語るには少し早いね。現段階では、シートやそのポジション、改善しなければいけない部分に関して確認しただけなんだ。残りの問題については次のテストまで待たなきゃいけない」

1分15秒000というタイムでこの日の最下位だったのは、ルノーR30をドライブしたロバート・クビサだ。

「マシンには改善しなければいけない部分がいくつかある。だけど、全体的なフィーリングはかなりいいよ」

午前中はどのマシンも初期動作の確認に力を注いでいたため、ショートランを行った後にピットインし、時間をかけて確認作業を行うシーンが多かった。

「今回の主な目標は、すべてのシステムをチェックすることだ」と語るのはBMWザウバーのテクニカルディレクターを務めるウィリー・ランプ。さらに「マシンの全体像をつかみたいと考えており、例えば今シーズンの主な注意点の1つとなる重量配分などを確認している。その後、得られた情報をマシンに戻すことになるため、次回のテストではセットアップ作業とその他さまざまな準備を行うことができるだろう」とも話していた。

この日の天候は晴れで、気温は13℃ほどだった。

【バレンシア – 2009/02/01】

1. フェリペ・マッサ – フェラーリF10 – 1:12.574 – 102周
2. ペドロ・デ・ラ・ロサ – BMWザウバーC29 – 1:12.784 – 74周
3. ミハエル・シューマッハ – メルセデスGP MGP W01 – 1:12.947 – 49周
4. ニコ・ロズベルグ – メルセデスGP MGP W01 – 1:13.543 – 49周
5. ゲイリー・パフェット – マクラーレン・メルセデスMP4-25 – 1:13.846 – 86周
6. ルーベンス・バリチェロ – ウィリアムズ・コスワースFW32 – 1:14.449 – 75周
7. セバスチャン・ブエミ – トロ・ロッソ・フェラーリSTR5 – 1:14.762 – 18周
8. ロバート・クビサ – ルノーR30 – 1:15.000 – 69周

ロズベルグを上回るタイムを記録したシューマッハ
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