フェラーリで2日間のF1テストを終えたMoto GPチャンピオンのヴァレンティーノ・ロッシが、再度F1転向の可能性を否定した。

20日(水)と21日(木)にバルセロナで2008年のフェラーリマシンをドライブしたロッシ。今回のテストは昨年の6度目のMoto GPタイトル獲得のご褒美だった。彼はこれまでにも2回、同チームでテストをしたことがあり、そのたびに2輪から4輪の世界に転向するのではとうわさされてきた。

最近のプレスイベントで、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、サードカー出走が認められた場合にロッシがドライバー候補になり得るとほのめかす発言をしている。しかし、今年末までヤマハとの契約を持っているロッシは、オートバイの世界を離れるつもりはないと主張。

「F1に来られるようになったときには、年を取りすぎているだろう」と彼は言う。「素晴らしいドライバーは向こうにもたくさんいる。現状に満足しているし、バイクが僕の世界なんだ。これはちょっとした気分転換、お楽しみだよ。機会を与えてくれた人たちには感謝している」

2日目、ドライコンディションで走行したロッシは、GP2タイヤを使いながら2009年スペインGPのベストタイムを上回ってみせ、再びチームをうならせた。22日(金)はフェリペ・マッサがテストを引き継ぎ、昨夏の頭蓋骨骨折からのリハビリを続けている。

2日間にわたりフェラーリのF2008をドライブしたロッシ