バルセロナ(スペイン)に所属するフランス代表FWティエリ・アンリが、自分がベンチを温める状況が繰り返し続くようであれば、冬の移籍市場で退団も考えるとのコメントを発した。ロイター通信が報じている。

 アンリは現地時間26日(以下現地時間)付けの仏『レキップ』紙のインタビューで「自分にとって、今、それが一番の問題というわけではないけど」と前置きした上で「状況が変わらないままなら、そのことについて考えなくてはならないだろう」と、移籍の可能性を示唆した。

 アンリが今夏バルサ残留を決めた背景には、新シーズンではサイドではなくトップで起用されるだろうとの思いがあったからだという。当時、ペップ・グアルディオラ監督はカメルーン代表FWサミュエル・エトーを戦力外とする構想を示していたが、開幕してみると先発出場を果たしているのはエトーの方だった。バルサは24日にリーグ戦でベティスと対戦したが、このときグアルディオラ監督はアンリではなくイニエスタを左ウィングで起用。エトーは途中交代でピッチに立ったものの、アンリの出番はなかった。

 インタビューで「監督からストライカーとしての起用を告げられたか」と尋ねられたアンリは、「シーズン開幕前に監督と話し合ったというのは本当だ」と回答。グアルディオラ監督との話し合いのあと、他クラブからのいくつかのオファーを断ったとも話していた。